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「 LIQUID ART 」
材料:ミクストメディア / 製作期間:約3週間
絵の具(粒子)の拡散・分散からみる「セレンディピティ・偶発」。
平面作品制作過程をプロジェクションマッピングを用いて再現したインスタレーションの展示。
絵の具のような流体の拡散現象はフィックの法則・移流拡散方程式等の式を用いて表すことが出来る一方で、
カオス理論からもわかるように初期値鋭敏性ゆえに予測が事実上不可能である。
言い換えれば、どんなに同じ条件で制作しても行結果的に1度として同じ絵は出来ない。
実験器具である分液ロートを用いランダムに混ぜ合わさった絵の具を同じ場所に滴下し続けることで、
環境依存しながら広がりを見せる拡散現象を見ることが出来る。
絵の具を1数リットル使用するため乾燥時間も1カ月を要する。
乾燥硬化は時期によっても大きく変化するため絵の具の拡散にも大きく影響する。
インスタレーションでは偶発的に分散・拡散を繰り返す様を制作過程から映像として抽出。
水を張った皿に映像をマッピング、絵の具滴下映像に加え実際に水も垂らすことで滴下を乗算。
実在する水滴、水面、実在しない絵の具の滴下映像が混ざり合い不思議な世界をみせる。
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